小谷防災会/避難誘導部から地域住民の皆さんへ、災害発生時の行動として、以下避難実施についてのお願いです。
災害発生時の避難実施について、千葉市から以下のような指針が示されています。
ご参考にして頂き、安全な避難を実施してください。
1.地震発生時の対策と避難
1.1 避難のタイミング
・自宅倒壊の恐れ、火災の延焼など危険を感じたとき
・防災関係機関などの避難指示があったとき
など
1.2 避難の心得8か条
・避難する前に、もう一度火元を確かめ、ブレーカーも切る
(ガスは元栓を締める)。
・家には避難先や安否情報を書いたメモを残す。
・荷物は最小限にする。
・ヘルメットや防災ずきんで頭を保護し、長袖や長ズボンなどの安全な服を着用する。
・避難は徒歩で(車やオートバイは使用しない)。
・お年寄りや子どもへは声をかけ、手をしっかり握る。
・避難場所へ移動するとき、狭い道、壁ぎわ、川べりなどは避ける。
・近所の人たちと集団で。避難は近所の小・中学校などの避難場所へ。
1.3 避難するときの服装
・化繊より木綿製品を着用
・非常持ち出し品はリュックサックで
・長袖、長ズボンで
・靴は底の厚い、はき慣れたもの
・ヘルメットや防災ずきんで頭を保護
・軍手を着用
1.4 避難するときのルール
避難するときは混乱防止のため、決められたルールと秩序を守り、お互いに協力し合うことが大切です。とくに、乳幼児、高齢者、病人、体の不自由な人を安全に避難させるために日頃から十分な対策を立てておきましょう。
また、災害時に車で避難すると、避難場所やその周辺が車で混雑し、かえって避難が遅れます。救護活動もできなくなってしまいますので、自分の都合だけを考えた車での避難は絶対にやめましょう。
2.火災発生時の対策と避難
2.1 火災が発生したら
初期消火の段階を超えてしまうと、自分たちだけで火災を抑え込もうと考えるのは危険です。
無理をすると二次災害につながりかねません。
「決して無理をしない」ことが鉄則です。
1)早く知らせる
・「火事だ」と大声を出し、隣近所に援助を求めましょう。
・声が出なければ、やかんなどを叩き異変を知らせましょう。
2)119番通報は正確・簡潔に
・119番に通報するときは次のようなことを正確に伝えましょう。
-まず火災であることを伝える。
-場所(住所)はどこか。
-建物の種類は。木造かビルか。
-脱出できないでいる人の有無やけが人は。
-火災現場付近で目印になるものは。
3)天井に火が燃え移るまでが限度
・一般的には、出火から3分以内に天井に火が燃え移り、初期消火のレベルを超えてしまいます。
・自分たちで消火するならば、出火から1~2分が限度です。
・水のかけかた:
-ふすまや障子、カーテンなどの立ち上がり面にかけるときは、上から半円を描くようにする。
-ストーブや畳などへは一気にかける。
-ただし油なべや感電の恐れがあるものには直接水をかけないで、他の方法で消火を。
4)天井に火が燃え移ったらすぐに避難を
・出火から一棟火災になるまで約10分と言われています。
・天井に火が燃え移ったら、あっという間に火は燃え広がってしまいます。
・天井に火が移ったら無理をせず、すぐに避難しましょう。
5)消防隊の指示に従う
・消防隊の到着後は、消防隊に必要な情報を伝え、消防隊の指示に従います。
・自主防災組織は消防活動がスムーズに行われるよう、やじ馬の整理などにあたりましょう。
・また、周辺住民の避難が必要なときには、消防隊の指示に従って自主防災組織(小谷防災会)の避難誘導活動に協力しましょう。
2.2 滞在場所別火災発生時の避難のポイント
1)木造住宅
●2階にいて階段が使えないとき
ロープや縄ばしごを使って避難を。
それらが無い場合はシーツやカーテンをつないで代用したり、雨どいを伝って逃げます。
●やむをえず2階から飛び降りるとき
ふとんやマットレスなどクッションになるものを投げ落としてから。
2)ビ ル
●まず出火場所の確認
上の階が火元であれば、迷わず階段を使って下へ逃げます。
下の階から出火した場合は、非常口を出て外階段を利用して下へ。
もし下へ逃げられないときは、屋上に逃げて風上側で救助を待ちましょう。
●自室から出火した場合
他へ類焼しないように窓やドアを閉めてから避難してください。
3)地下街
●落ち着いて行動を
パニックに巻き込まれないように冷静に行動し、係員の誘導があるときはその指示に従いましょう。
●煙や有毒ガスを吸い込まないために
口をハンカチやネクタイなどでおおい、姿勢を低くして、壁を伝いながら地上に脱出します。
避難口は60mごとにあるので、あわてないこと。
停電時は明かりの見える方向が地上への出口です。
4)映画館・劇場
●座席が出入口に近い場合
迷わず近くの出入口(非常口)から急いで脱出しましょう。
●座席が出入口から遠い場合
観客の多くは出入口に殺到するはずですから、むしろ人の波を避けて係員の誘導に従うほうが安全。
観客の知らない避難ルート(従業員用通路など)を教えてくれることもあります。
3.風水害発生時の対策と避難
3.1 わが家の風水害対策
1)風害への注意
●風害とは、台風・低気圧・竜巻等の強風による風圧によって建物や人が直接被害を受けることをいいます。
●台風などのもたらす災害は大雨による洪水や土砂災害などの水害だけではありません。風害にも十分気をつける必要があります。
2)安全のための行動ポイント
●テレビ・ラジオなどを通じて、強風注意報や暴風警報に注意する。
●暴風時には飛散物にあたりけがなどをするケースが多いので、外出しない。
●外出している場合はすぐに近くの建物屋内に入り、窓から離れた場所で待機する。
●台風が通過する際、風が収まった後に再び強く吹く“吹き戻し”があるため、風向の変化に注意し、むやみに外出しない。
●強風により自宅の屋根などが壊れてしまっても、本格的な修理は強風が完全に収まったことを確認してから行う。
3.2 台風などが接近しているときは・・・
●テレビ・ラジオで、台風情報など、気象情報をよく聞くようにしましょう。
●むやみに外出しないようにしましょう。
●断水に備えてペットボトルなどの飲料水を確保しておきましょう。
●停電などに備えて、懐中電灯や携帯ラジオをあらかじめ手元に用意しておきましょう。
●がけ地付近の人は、大雨が続くと地盤がゆるんでがけ崩れが起こる恐れがあるので注意しましょう。
●河川の近くに住んでいる人は、川の水かさに注意しましょう。
●浸水などの恐れがあるところでは土のうの用意を。家財道具や食料品・衣料品・寝具などの生活用品は、高い所へ移動しましょう。
3.3 避難の呼びかけに注意を
●危険が迫ったときには、区役所や消防署等から避難の呼びかけをすることがあります。
●呼びかけがあった場合には、速やかに避難してください。
3.4 いざ避難のときには
●正確な情報収集と自主的避難を
ラジオ・テレビで最新の気象情報、火災情報、避難情報を収集しましょう。
雨の降り方や浸水の状況に注意し、危険を感じたら自主的に避難しましょう。
●浸水時の水深に注意
歩ける深さは男性で約70㎝、女性で約50㎝までです。
水深が腰まであるようなら無理は禁物です。
高所で救援を待ちましょう。
●安全な避難路を
避難路には広い道路を選び、側溝や水路 に転落しないよう注意しましょう。
また、河川沿いの道路や橋は危険ですので避けて ください。
山沿いの道路を通らなければならない場合には、土砂災害に注意しましょう。
●お年寄りなどの避難に協力を
お年寄りや子ども、病気の人は、早めの避難が必要です。近所のお年寄りや子ども、病気の人などの避難に協力しましょう。
●車での避難は控えて
自動車での避難は緊急車両の通行の妨げになりますので、特別の場合を除き、やめましょう。
●動きやすい格好、2人以上での避難を
避難するときは動きやすい格好で2人以上での行動を心がけましょう。
以上
(以上、インターネット版「千葉市:わが家の危機管理マニュアル(地震対策、火災対策、風水害対策)」から抜粋掲載、および追記しました。)